香川県では、WEBデザインコース・WEBデザイナー養成科の職業訓練は、DXアップ(丸亀市綾歌町栗熊東785)、香川県立高等技術学校 高松校(高松市郷東町587-1)校などで実施しています。
香川県のWEBデザインコース・WEBデザイナー養成科の職業訓練
Webデザイナー・Web制作・Webマーケター養成科
訓練実施施設
DXアップ
丸亀市綾歌町栗熊東785
訓練目標
全ての企業に求められるWeb制作スキルとWebマーケティング思考能力といったWeb制作者に必要な知識・技能を習得し、事業会社のWeb制作業務に従事する。
訓練内容
中小企業がWeb制作者に求めるWebスキルを包括的に学び、使いこなせる状態になるまで様々な実践を通してスキルを会得できるコース。WEBデザインスキル、検索順位が上がる記事を書くためのSEOスキル、集客できるサイト構築に必要な考え方やWordPress活用技能・技術を習得する
訓練終了後に取得できる資格
Google検索広告認定資格 Google(任意)、Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ) Google(任意)、ウェブ解析士 ウェブ解析士協会(任意)
デザイン科
訓練実施施設
香川県立高等技術学校 高松校
高松市郷東町587-1
訓練目標
デザインの基礎や広告制作の知識、デザインソフトの操作法を学び、印刷会社やWEBショップなどへの就職を目指します。
訓練内容(DXアップ)
パソコン基礎・ビジネス資料概論
資料デザインの基礎、パソコンの基本操作、Google WorkspaceとGoogle Driveの活用、ビジネス資料作成ツールの使い方(Googleスプレッドシート、Googleスライド、Excel、PowerPoint )、メモの取り方と議事録の書き方、インターネット検索の基本知識
集客できるWeb制作に必要なWebマーケティング業務の基本
Web制作者としてのマインドセットとキャリア戦略構築、ユーザー理解・調査、カスタマージャーニー、目標(KPI・KGI)設定、現状分析、課題の特定、仮説の重要性、PDCAサイクル
Webディレクション概論
Webディレクション業務、Web制作の流れ、サイトマップの作り方、Web解析士について、目標設定、タスク管理、業務効率化
SNSコンテンツ概論
Webコンテンツの種類、各SNSの基本知識 (X (旧Twitter))、Instagram、YouTube、Facebook)、最新コンテンツ動向、SNS投稿クリエイティブの作成
クリエイティブ概論
Webデザイナーとは、デザインの役割と4原則、色の基本と配色、Canvaの基本、Adobeツールの基礎、バナートレース
SEO概論
SEOの基本知識、文章の基本、AIの活用(ChatGPT 等)、Web解析
Webサイト制作基礎
Webサイト制作の基本知識、WordPressの使い方、ブロックエディターの基本操作
自社のWeb解析と競合調査
GA4を活用したWeb解析の基本、様々な分析手法、競合調査の目的と基本、ベンチマーク調査、競合優位性の作り方
SNSコンテンツ制作
SNS投稿作成、投稿画像の加工・編集、コピーライティング、SNSコンテンツのPDCAの回し方、UGC
クリエイティブ制作
Canvaを使用したバナー制作、クリエイティブ改善の基礎、Canvaの活用術、タイポグラフィーとロゴデザイン、動画クリエイティブについて、Webサイト・DTPデザインについて
SEOライティング演習
SEOコンテンツの作成、文章の確認、WordPressでの記事コンテンツページの作成
Webデザイン・サイト制作演習
Webデザイン、WordPressを活用したサイト制作、HTML・CSSコーディング
LP制作演習
ランディングページの概要、LPで使用されるフレームワーク、ユーザーニーズ分析(競合調査)、
LP企画・設計(要件定義からワイヤーフレーム作成)、LPO(LP最適化)の概要
Webデザイン・サイト企画書作成演習
市場調査、競合Webサイトの調査、Webサイトの分析、Webデザイン・サイト改善企画資料の作成
プレゼンテーションの基本知識、スライドデザイン、ロジカルシンキング、 webデザイン・サイト改善企画書の作成方法
ポートフォリオ制作
就職活動に役立つポートフォリオサイトを0から作る、ポートフォリオの改善、WordPressを活用したポートフォリオサイト構築、これまでのクリエイティブ・成果物の改善
WEBデザイナーの仕事と資格
Webデザインとは、Web上に表示されるページの見た目に関する制作を行うことを指します。Webサイト内のレイアウト変更や使用画像の作成など、幅広く関わることになります。Webメディアやホームページの制作を指すことが多いですが、昨今ではWebサービスや広告用ランディングページのデザインもWebデザインと呼ばれています。
Webデザインの流れ
一般的にWebデザインは、「企画」「デザイン」「コーディング」「公開」の流れで進められます。
企画の段階では「コンセプト」「目的」「想定するユーザー層」「制作期間」などをすり合わせます。この段階で、問題点や改善点を提示する場合もあります。
Webサイトの構成がまとまると、内容を可視化出来るようにデザインをしていきます。デザインでは、まずワイヤーフレームを作り、イメージを“見える化”していきます。ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトを簡単に表したものであり、複数人で完成イメージを共有する目的で作られます。認識の相違を無くし、微修正を行うたたき台としても用いられます。
レイアウトの修正が完了したら、Webサイトの完成図であるデザインカンプを作ります。デザインカンプとはワイヤーフレームに具体的な色や画像の指定を行ったもので、「Photoshop」「Illustrator」で作成されます。デザインカンプでの確認が終わると、HTMLやCSSでのコーディングを行い、公開に向けて進めていきます。これら全ての工程に1人のWebデザイナーが関わるとは限りません。企画や打ち合わせについては、営業が担当することもありますし、ワイヤーフレームやデザインカンプだけをWebデザイナーが作成し、コーディングは専門のコーダーに依頼する場合もあります。
Webデザイナーに必要なスキル(PhotoshopやIllustratorの基本的な操作)
Webデザインの仕事において、写真や画像の加工ができるPhotoshop、イラストの作成ができるIllustratorなど各種デザインツールを使いこなせる必要があります。
Photoshopは写真や画像の加工に用いられ、Illustratorはイラストの作成に用いられるツールです。どちらもWebデザインにおいて、デザインカンプやWebサイト内に使用する画像やバナーの作成などで活躍します。Webデザインツールは他にも多くのツールがありますが、代表的なツールを押さえておくことで応用が利くでしょう。
また、Webデザイナーの業務において、デザインツールを用いる場面はデザインカンプやワイヤーフレームの制作がメインとなるため、必ずしも高いレベルの制作能力が必要とは限りません。Webサイトに掲載する画像やバナーの制作はより専門のデザイナーに依頼することが多く、デザインツールの技術にこだわり過ぎてもWebデザイナーとしてのキャリアに活かせない可能性もあります。
Webデザイナーの仕事に必要なスキルはデザインツールやプログラミングだけではありません。正確なヒアリングを行う顧客折衝能力や、情報入力の快適性やユーザー体験の向上を目的としたUI/UXに関する知識が必要になることもあります。UI(User Interface/ユーザーインタフェース)とはユーザーの情報入力時の快適性、サービスを利用する際の入力や表示方法などを指し、UX(User Experience/ユーザーエクスペリエンス)はユーザー体験に関する考え方、ユーザーがサービスによって得られる興奮や快感のことを指します。
Webデザイナーの資格
資格がなくてもWebデザイナーとして働くことは可能ですが、ここ数年の傾向を見てみると資格のある人のほうが積極的に採用されやすいということがわかっています。資格があるということは、実務経験がなかったとしても、一定の知識と技能を有していることを証明できるためです。
ウェブデザイン技能検定(国家資格)
ウェブデザイン技能検定はWebデザインに関する資格の中で日本の唯一の国家資格で、1級から3級まであります。合格すれば厚生労働省認定のウェブデザイン技能士を名乗ることができます。
ウェブデザイン技能検定の1級と2級の取得には実務経験が必要ですが、3級は実務経験がなくても取得可能なので、これからWebデザインについて学びたいと考えている人におすすめの資格です。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力検定試験は、株式会社サーティファイが実施している民間試験で、Webサイトの構築に必要なHTML、CSS、Webデザインに関する能力を測定する資格です。
初級から中級の「スタンダード」と上級者を対象とした「エキスパート」の2段階に分かれています。これからWebデザインの勉強をはじめるという方は、まずはスタンダードの取得を目指してみてください。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTMLとはWebサイトを構築するための主要なプログラミング言語です。HTML5は、HTMLの中の5番目のバージョンであり、今後Webの主要な言語になっていくとされています。
HTML5プロフェッショナル認定資格は、これからのWebサイトの制作に欠かせないHTML5とWebサイトの作成に使用するプログラミング言語であるCSSとJavaScriptに関する能力を図るための資格です。
取得者はWebデザインの確かな技術を持っているものとして高く評価されるため、現在Webデザインに関する資格の中で最も人気があります。
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定エキスパートとは、Adobeから発売されているPhotoshopとIllustratorに関する知識と技能を証明できる資格です。試験科目はPhotoshopとIllustratorがそれぞれあります。Webデザインだけではなく、グラフィックデザインに関する仕事をしたいのであれば取得しておくことをおすすめします。
Adobeはグラフィックデザインの世界では欠かせないソフトであり、最新版のソフトの技能を証明されている資格取得者はWebデザインの世界でも高く評価されています。
Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力認定試験では、グラフィックデザインの世界では世界標準ソフトとなっているPhotoshop®を使って、時間内に画像ファイルの作成や、課題として出された作品を仕上げて表現力やコンテンツ制作能力を測定します。
かなり実践的な内容の試験であるため、取得しておくと一定以上のスキルを保持していることの証明になります。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力認定試験では、お絵かきソフトのIllustrator®を使ってDTPやWebデザインに欠かせないパーツを作成したり、課題として出された作品を時間内に仕上げたりして、表現力やコンテンツ制作能力を測定します。
IllustratorとPhotoshopに関する資格はAdobeの資格でも取得できます。しかし、Webデザインの仕事をする上では両方のソフトを学ばなくても、どちらか一方のソフトが使いこなせれば十分に仕事ができます。
香川県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
香川県の職業訓練は、高松市・丸亀市を中心に、琴平・観音寺などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
香川県の公共職業訓練である民間委託訓練では、募集締め切りから1週間ほど後に、各校で選考が実施されます。各校で開講日がさまざまなため、募集期間もそれぞれ違います。
求職者支援訓練(香川労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
香川県の求職者支援訓練では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、募集締め切りから1週間ほど後に、各校で選考があります。各校で開講日がさまざまなため、募集期間もそれぞれ違います。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
香川県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉科・保育士科・美容科・ITシステム科の募集があります。
香川県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】香川県・高松の職業訓練では、県立の職業訓練校が2施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】香川県立の職業訓練校である高等技術学校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。さぬきうどん科や農業科など地域の求人需要にあった訓練を実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士科・保育士科・ITシステム化・美容科を実施しています。
【求職者支援訓練】香川労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています