東京都で医療事務コース・調剤事務科の職業訓練をさがす

東京都では、医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練は、JSシステムズ 本郷アカデミー(文京区本郷3-22-5住友不動産本郷ビル13階)・早稲田速記医療福祉専門学校(豊島区高田3-11-17)・資格の学校TAC新宿校(新宿区西新宿1-21-1明宝ビル9階)・資格の学校TAC立川校(立川市曙町1-14-10井門立川曙町ビル4階)などが実施しています。

東京都の医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練

医療・調剤事務と医師事務作業補助者科
訓練実施施設
JSシステムズ 本郷アカデミー
文京区本郷3-22-5住友不動産本郷ビル13階
訓練目標
病院、クリニックや薬局等の医療関連機関の業務で必要な事務知識や技能、更に患者さんへの接遇を心得た人材。又医師の補助的事務業務の基礎を実践的に習得し医療機関で長く活躍できる人材を目指します。
訓練内容
病院における医療事務や薬局での調剤事務に必要な保険制度や診療報酬明細書の知識を習得し、その作成を実技で反復練習します。又昨今需要の高い中型以上の病院における医師の補助業務である「医師事務作業補助者」としての書類作成を実技も含め学習します。その他医療事務で必須の「医事コンピュータ」操作を専用のソフトを使用して行います。「医療接遇」は実技も含め幅広くその基礎を学習します。

医療事務・調剤事務養成科
訓練実施施設
学校法人川口学園 早稲田速記医療福祉専門学校
豊島区高田3-11-17
訓練目標
病院、クリニック、薬局等で求められる専門知識と技能をバランスよく身につけ、患者様や医療従事者と円滑なコミュニケーションが取れ、信頼される人材を目指します。
訓練内容
医療事務または調剤事務関連の就職を目指して、学科科目として医療事務・調剤事務・医学基礎・医療用語・医療法規、実技科目として医事コンピュータ・調剤事務コンピュータ・パソコン演習を学びます。そして、面接対策等の就職支援やキャリアコンサルティングも行います。また、校内Wi-Fi、専用ロッカー、自習室を全て無料で利用できます。

医療調剤事務科
訓練実施施設
資格の学校TAC新宿校
新宿区西新宿1-21-1明宝ビル9階
資格の学校TAC立川校
立川市曙町1-14-10井門立川曙町ビル4階
訓練目標
保険医療機関、及び保険調剤薬局の事務職において、接遇マナーを理解し診療報酬請求事務処理、調剤報酬請求事務処理、および医事コンピュータの操作ができる。
訓練内容
医療保険制度を理解し、病院・診療所・調剤薬局における受付・診療費計算・診療明細作成・保険請求までの知識を習得する。また、医療事務ソフトの操作、医療機関における文書作成方法を身に付ける。医療保険制度を理解し、病院、診療所、調剤薬局における受付・診療費計算・診療報酬明細書作成、保険請求までの処理ができ、医療事務ソフトの操作や医療機関における接遇マナーを身に付けた人材を目指す。

医療事務・医事コンピュータ・調剤事務科
訓練実施施設
ニチイ学館お茶の水校
千代田区神田駿河台2-1-47廣瀬お茶の水ビル7階
訓練目標
受付・会計・レセプト業務に必要な技能を修得し、医療事務者として病院、クリニック、調剤薬局のいずれでも就労・活躍できる人材を目指します。
訓練内容
未経験者を対象に、医科点数算定、医療保険制度、窓口対応、診療報酬明細書の点検、医事コンピュータの入力技能を基礎から応用まで段階的に習得します。また調剤事務の知識も同様に身につけ、幅広い就業が期待できるオールマイティーな医療事務者を目指します。「人生100年時代」に向け、医療機関や調剤薬局での就業ニーズが高まっており、社会の変化に左右されず長く安定して働くことができます。就職支援では、キャリアコンサルタントや医療事務従事者が個別アドバイスを実施。

訓練内容(例:JSシステムズ 本郷アカデミー)

医療事務概要
医療機関の種類と組織、医療保障制度の基礎知識、公費負担医療制度、医療カルテと報酬レセプト基礎知識
医療一般
医療用語と医学、薬学基礎知識、医療関係法規の基礎知識、医療機関の受付業務
保険請求事務業務
窓口・受付保険事務、医療費のしくみ、診療報酬の請求から支払いまでの事務
基本診療料事務
カルテの読み方、診療報酬明細書の記載方法、薬価基準基本診療科 ( 初・再診料、入院料等、入院時食事療養費、入院時生活療養費 )
特掲診療料事務
特掲診療科 ( 医学管理等、在宅医療、検査、画像診断、投薬、注射、処置、手術、麻酔、放射線治療)
調剤報酬請求事務
調剤薬価報酬の算定、保険調剤のしくみ、医薬分業、調剤報酬明細書の作成方法
医療コンシェルジュ知識
医療機関での対応、受付(クラーク)、保険会計の知識、院内コミュニケーションと担当者心構え

実技 外来レセプト作成演習など

外来レセプト作成演習
外来カルテより診療報酬明細書(レセプト)作成演習(カルテの読み方、診療報酬明細書の記載、基本診療(初、再診料)、カルテの保管)
入院レセプト作成演習
入院カルテより診療報酬明細書(レセプト)作成演習(診療報酬明細書の記載、基本診療(入院料等、入院食事療養費)入院時生活療養費)
後期高齢者レセプト作成演習
後期高齢者医療制度適用カルテより診療報酬明細書(レセプト)作成演習(カルテの読み方(後期高齢者被保険者証)、給付率の算定と確認)
医事コンピュータ演習
医事NAVI(診療報酬レセプト)へ入力作成、診療報酬請求レセプトの点検と修正入力、電子カルテ操作演習、医事コンピュータより院内資料作成演習(病床回転数等)
調剤報酬算定演習
保険薬局での処方箋の読み取りと調剤報酬明細書の算定とレセプト(報酬明細書)作成演習
調剤コンピュータ演習
調剤コンピュータの操作、入力と出力演習
診療報酬請求事務演習
窓口業務から会計業務までの医療事務演習、カルテ(診療録)より点数計算とレセプト作成レセプトの発行と算定レセプトの点検演習、診療報酬の請求書入力と出力事務の演習複数の診療科に拡散しているカルテの集計と点検、個人情報管理の演習、医師事務作業演習

診療報酬請求事務(医療事務・調剤事務)の仕事と資格

医療機関において、診療報酬を請求するための書類の作成を行ったり、窓口において、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続などを行う。医療機関での具体的な業務は、診察が終わった患者のカルテを見て、診察の内容、検査の種類、薬の量などをコンピュータに入力して点数化し、患者が自己負担する金額を計算する。保険診療では疾病名に対応した治療、投薬や療養の基準に基づいてレセプト(診療報酬請求明細書)を作成し、その後、そのチェックを行う。

ほとんどの医療機関で、レセプトを用いた保険請求事務はコンピュータで処理される。入力に見落としや誤りがないかどうかなど、レセプトのチェックを慎重に行う。レセプトは、毎月の決められた期日までに、被保険者が国民健康保険に加入していれば国民健康保険団体連合会に、被用者保険の被保険者については社会保険診療報酬支払基金に提出する。また、窓口での具体的業務は、外来患者を受け付け、初診の患者は、健康保険証を預かり、診察券やカルテを作成する。診察が終った患者等の診察料の計算と会計、カルテの整理・保管を行う。入退院の手続を行うこともある。薬剤、備品及び資材の購入に関する事務手続きをする場合もある。

特に学歴や資格は必要とされないが、薬価点数や診療報酬点数の知識が必要

特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や通信教育などで薬価点数や診療報酬点数の換算方法、請求書の作成の仕方、カルテの見方などを勉強する場合が多い。診察料と投薬料の点数など簡単な計算から始めて経験を積み、次第にレントゲンや注射、検査、手術、入院料など複雑な点数計算をするようになる。経験を積み重ね、多くのケースをこなして仕事に習熟してゆく。

関連資格として民間の「診療報酬請求事務能力認定試験」、「医療事務技能審査試験」がある。書類に転記し点数を計算する反復作業のため、集中力を切らさず着実に仕事をこなせる粘り強さが求められる。また、見落としや間違いに気付く注意力が求められる。

東京都の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

東京都の職業訓練は、新宿・飯田橋を中心に、渋谷・池袋・吉祥寺・府中・八王子などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(民間委託訓練)の募集

東京都の公共職業訓練(民間委託訓練)は、毎月入校で「4か月訓練・3か月訓練・3か月訓練(オンライン)・2か月訓練」を同時募集しています。

募集期間は毎回2週間程度で、申込み期間中に、各校の見学会もありますので、見学会にも参加しましょう。選考方法は、6か月訓練は「書類選考と各校で面接選考」、3か月訓練・2か月訓練は「書類選考」です。

また、女性向けに短期スキルアップ講座として、「女性向け委託訓練5日間コース(Word・Excel基礎科)」(定員各回10名)などもあります。

求職者支援訓練(東京労働局委託の民間教育機関訓練)の募集

東京都の求職者支援訓練は、毎月初旬の2週間ほどの期間に翌月入校生の募集があります。2週間程度の申込み期間後、2週間後ぐらいに選考日(面接選考)があり、合格発表は選考日の数日後です。公共職業訓練に比べると募集から選考・入校までの期間が短いので、ハローワークで小まめに確認しましょう。

長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集

東京都の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年1月から3月にかけて募集・選考があります。(応募は1月下旬までです。)

介護福祉士養成科・保育士養成科の他に、アプリWeb 制作学科 早稲田文理専門学校・ゲームクリエイター学科・電子応用工学科・Web 動画クリエイター科・バイオテクノロジー科・環境テクノロジー科・歯科技工士(CAD デザイナー)科・言語聴覚士養成科・言語聴覚療法学科・言語聴覚士養成学科・税理士科・栄養士科・栄養科・パティシエカフェ科・カフェビジネス科・調理総合本科・調理師科・パーソナルトレーナー科・コスメビューティ科・ヘアメイクビューティ科の募集があります。

また、1年コースで、調理師科・精神保健福祉士養成科・精神保健福祉士養成学科・社会福祉士一般養成科・社会福祉士養成科・義肢装具科の募集もあります。

東京都の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】東京の職業訓練では、都立の職業訓練校が11施設あり、電気設備・金属加工・造園・建築など、ものづくり関係の職業訓練や介護サービス訓練などを、それらの施設内訓練で実施されています。また、城東職業能力開発センター台東分校では、日本で唯一の「製くつ科」の公共職業訓練を行っています。

【委託職業訓練】都立中央・城北職業能力開発センター再就職促進訓練室では、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】介護士・保育士養成が多い2年間の専門人材育成訓練では、ゲームクリエイター学科やWeb動画クリエイター科のIT分野だけでなく、バイオテクノロジー科や環境テクノロジー科の化学分野など幅広い分野の訓練も充実しています。

【求職者支援訓練】参考までに、東京労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を開講しています。自治体規模の割には東京の「求職者支援訓練」は少なめですが、求人需要の高い「WEBデザイナー」や「ゲームクリエイター」などのIT分野の訓練が充実しています。