大分県では、医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練は、ゴードービジネスマシン(大分市下郡北1-2-12)、ニチイ学館大分校(大分市金池町2-6-15EME大分駅前ビル6F)で実施しています。
大分県の医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練
訓練実施機関
ゴードービジネスマシン株式会社
訓練実施施設
ゴードービジネスマシン
大分市下郡北1-2-12
訓練目標
医療機関において医療事務(医療費請求)に関する業務を行うことができる人材を目指す。医療事務職においてPCを使用した業務を行うことができる人材を目指す。
訓練概要
(学科)就職支援、法規概論、医学概論
(実技)点数算定演習1、2、レセプト作成・点検演習、レセコン・電カル入力演習、受付窓口演習、PC基礎応用演習、職場見学
訓練終了後に取得できる資格
(取得可能資格)医療事務認定実務者試験(全国医療福祉教育協会)、診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)、日本語ワープロ検定試験2級(日本情報処理検定協会) 等
訓練実施機関
株式会社ニチイ学館
訓練実施施設
ニチイ学館大分校
大分市金池町2-6-15EME大分駅前ビル6F
訓練目標
医療事務(医科、歯科)の基礎知識と医師事務作業補助業務、調剤薬局事務の知識の習得、技能の習得のほか、メディカルマナーも備えた即戦力となる人材の育成を目指す
訓練概要
(学科)就職支援、安全衛生、医療保険制度概論、窓口業務、医療事務(医科)(歯科)、調剤薬局事務、メディカルドクターズクラーク
(実技)窓口業務演習、医療事務(医科コンピュータ)、メディカルドクターズクラーク、職場見学
訓練終了後に取得できる資格
(取得可能資格)医療事務技能審査試験(医科)(歯科)(メディカルクラーク)、医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク)、調剤報酬請求事務技能認定 (日本医療教育財団)
訓練内容(例:ゴードービジネスマシン)
法規概論
医療保険制度、保険医療機関及び保険医について、療養担当規則、医療関連法規、公費負担医療制度、介護保険制度
医学概論
疾病や薬剤、人体についての基礎概論
点数算定演習1
初診・再診・医学管理・在宅医療・投薬・注射・処置・手術・輸血・麻酔
点数算定演習2
検査・画像診断・病理診断・リハビリテーション・入院
レセプト作成・点検演習
請求単位(1ヶ月)の総合レセプト作成・点検
レセコン・電カル入力演習
レセコンを使用しての診療報酬請求作業、電子カルテを使用しての診療録入力
受付窓口演習
患者接遇(受付窓口及び電話対応)
PC基礎演習
ワープロソフトの基本操作、ビジネス文書の作成、編集、書式設定、表計算ソフトの基本操作、データ入力・編集
PC応用演習
表計算ソフトを使用した書式設定、数式の入力、グラフ作成、各種関数の活用、プレゼンテーションソフトを使用したスライド作成とプレゼンテーション
診療報酬請求事務(医療事務・調剤事務)の仕事と資格
医療機関において、診療報酬を請求するための書類の作成を行ったり、窓口において、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続などを行う。医療機関での具体的な業務は、診察が終わった患者のカルテを見て、診察の内容、検査の種類、薬の量などをコンピュータに入力して点数化し、患者が自己負担する金額を計算する。保険診療では疾病名に対応した治療、投薬や療養の基準に基づいてレセプト(診療報酬請求明細書)を作成し、その後、そのチェックを行う。
ほとんどの医療機関で、レセプトを用いた保険請求事務はコンピュータで処理される。入力に見落としや誤りがないかどうかなど、レセプトのチェックを慎重に行う。レセプトは、毎月の決められた期日までに、被保険者が国民健康保険に加入していれば国民健康保険団体連合会に、被用者保険の被保険者については社会保険診療報酬支払基金に提出する。また、窓口での具体的業務は、外来患者を受け付け、初診の患者は、健康保険証を預かり、診察券やカルテを作成する。診察が終った患者等の診察料の計算と会計、カルテの整理・保管を行う。入退院の手続を行うこともある。薬剤、備品及び資材の購入に関する事務手続きをする場合もある。
特に学歴や資格は必要とされないが、薬価点数や診療報酬点数の知識が必要
特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や通信教育などで薬価点数や診療報酬点数の換算方法、請求書の作成の仕方、カルテの見方などを勉強する場合が多い。診察料と投薬料の点数など簡単な計算から始めて経験を積み、次第にレントゲンや注射、検査、手術、入院料など複雑な点数計算をするようになる。経験を積み重ね、多くのケースをこなして仕事に習熟してゆく。
関連資格として民間の「診療報酬請求事務能力認定試験」、「医療事務技能審査試験」がある。書類に転記し点数を計算する反復作業のため、集中力を切らさず着実に仕事をこなせる粘り強さが求められる。また、見落としや間違いに気付く注意力が求められる。
大分県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
大分県の職業訓練は、大分市・中津市・日田市を中心に、別府・豊後大野・宇佐・佐伯などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
大分県の公共職業訓練である民間委託訓練では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、選考日は開講日の2〜3週間前に各校で実施されます。訓練開始日は各校によりそれぞれのため、募集期間も各校により違います。
求職者支援訓練(大分労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
大分県の求職者支援訓練では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、選考日は開講日の2〜3週間前に各校で実施されます。訓練開始日は各校によりそれぞれのため、募集期間も各校により違います。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
大分県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年1月下旬から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科・デジタル人材養成科・美容師養成科・准看護師養成科・調理師養成科(1年)・社会福祉士養成科(1年)・精神保健福祉士養成科(1年)・調理師養成科(1年)の募集があります。
大分県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】大分県の職業訓練では、県立の職業訓練校が4施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】大分県立の職業訓練校である産業技術専門学院の各校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科をはじめ調理師や栄養士・調理師養成科を実施しています。
【求職者支援訓練】大分労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。