京都府では、医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練は、ヒューマンアカデミー京都四条烏丸校(京都府京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670 京都フクトクビルディング3階)で実施しています。
京都府の医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練
訓練実施機関
ヒューマンアカデミー株式会社
訓練実施施設
ヒューマンアカデミー京都四条烏丸校
京都府京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670 京都フクトクビルディング3階
訓練目標
医療機関が保険者に対して、厚生労働省が定めた点数によって計算する診療報酬明細書(レセプト)の作成方法を習得する。
訓練概要
医療保険制度、医療関係法規、医学知識の理解/カルテの読み方、診療報酬点数の計算方法/調剤事務、介護事務の知識/診療報酬請求業務演習/レセプトコンピュータの基本操作/医療接遇やホスピタリティ/就職支援
訓練終了後に取得できる資格
医科2級医療事務実務能力認定試験/2級医療秘書実務能力認定試験/医師事務作業補助者実務能力認定試験/介護事務管理士技能認定試験/調剤事務管理士技能認定試験(※受験は全て任意で、費用は自己負担)
訓練内容
医療事務基礎
医療事務の基礎知識(病院の概要、医療保険制度の基礎、レセプトの仕組み)
医科医療事務
医科診療報酬(点数算定の原則、医療保険制度、診察料、医学管理、在宅医療、投薬、注射、処置、リハビリテーション、検査、病理診断、手術、麻酔、画像診断)
医科医療事務
点数表の算定、公務費負担医療、労災・介護保険
医療事務コンピューター
医事コンピューター操作、診療録の見方、診療報酬明細書の作成(医事コンピューター)、医療専門情報の収集
患者接遇マナー演習
心構えとマナー、コミュニケーションの基本、電話応対、来客応対、受付・会計窓口での応対、苦情・クレーム対応、チーム・コミュニケーション、患者応対
医療事務総合演習
入院・入院外診療報酬明細書作成・点検、医療費管理、作成演習、実践演習
診療報酬請求事務(医療事務・調剤事務)の仕事と資格
医療機関において、診療報酬を請求するための書類の作成を行ったり、窓口において、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続などを行う。医療機関での具体的な業務は、診察が終わった患者のカルテを見て、診察の内容、検査の種類、薬の量などをコンピュータに入力して点数化し、患者が自己負担する金額を計算する。保険診療では疾病名に対応した治療、投薬や療養の基準に基づいてレセプト(診療報酬請求明細書)を作成し、その後、そのチェックを行う。
ほとんどの医療機関で、レセプトを用いた保険請求事務はコンピュータで処理される。入力に見落としや誤りがないかどうかなど、レセプトのチェックを慎重に行う。レセプトは、毎月の決められた期日までに、被保険者が国民健康保険に加入していれば国民健康保険団体連合会に、被用者保険の被保険者については社会保険診療報酬支払基金に提出する。また、窓口での具体的業務は、外来患者を受け付け、初診の患者は、健康保険証を預かり、診察券やカルテを作成する。診察が終った患者等の診察料の計算と会計、カルテの整理・保管を行う。入退院の手続を行うこともある。薬剤、備品及び資材の購入に関する事務手続きをする場合もある。
特に学歴や資格は必要とされないが、薬価点数や診療報酬点数の知識が必要
特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や通信教育などで薬価点数や診療報酬点数の換算方法、請求書の作成の仕方、カルテの見方などを勉強する場合が多い。診察料と投薬料の点数など簡単な計算から始めて経験を積み、次第にレントゲンや注射、検査、手術、入院料など複雑な点数計算をするようになる。経験を積み重ね、多くのケースをこなして仕事に習熟してゆく。
関連資格として民間の「診療報酬請求事務能力認定試験」、「医療事務技能審査試験」がある。書類に転記し点数を計算する反復作業のため、集中力を切らさず着実に仕事をこなせる粘り強さが求められる。また、見落としや間違いに気付く注意力が求められる。
京都府の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
京都府の職業訓練は、京都市・福知山市を中心に、宇治・京丹後・舞鶴などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
京都府の公共職業訓練である民間委託訓練では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、選考日は開講月の前月下旬にあります。申込み期間中に、合同説明会や各校の個別説明会もありますので、参加しましょう。
求職者支援訓練(京都労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
京都府の求職者支援訓練では、毎月15日前後に開講しています。募集は、前々月の下旬から前月下旬で、選考日は前月末前後、選考結果通知が当月初めです。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
京都府の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士養成科・保育士養成科・調理師養成科の募集があります。
京都府の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】京都府の職業訓練では、県立の職業訓練校が3施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。(京都府立陶工高等技術専門校は、京都の伝統産業、京焼・清水焼の伝統的作陶技術を習得するために昭和21年(1946年)に創設された職業能力開発促進法に基づく、能力開発施設です。)
【委託職業訓練】京都府商工労働観光部京都高等技術専門校と福知山高等技術専門校(京都府北部)では、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護士・保育士養成科を中心に言語聴覚士養成科や、調理師養成科があります。
【求職者支援訓練】京都労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)も充実させており、ネイリスト育成科やフラワーデザインビジネス科など、サービス業分野での幅広い訓練も定期的に開講されています。