神奈川県では、医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練は、柏木実業専門学校研修センター(大和市大和南一丁目16番23号)・ヒューマンアカデミー関内駅前教室(横浜市中区港町2ー9関内駅前第二ビル4階)・まなクル井土ヶ谷(横浜市南区井土ヶ谷下町216番地エクセルサンプラザ2階)・ニチイ学館藤沢校(藤沢市南藤沢5-9朝日生命藤沢ビル6階)などが実施しています。
神奈川県の医療事務・調剤事務など、診療報酬請求事務の職業訓練
医療・調剤・介護事務PC科
訓練実施施設
柏木実業専門学校研修センター
大和市大和南一丁目16番23号
訓練目標
医療機関、調剤薬局、介護保険施設等において窓口業務や接遇、診療報酬請求、介護報酬請求といった一連の事務作業ができる。
訓練概要
医療分野の事務職として必要とされる診療報酬・調剤報酬・介護報酬請求、医療事務システム操作に関する知識及び技能・技術、パソコン操作の基礎知識を習得する。
訓練修了後に習得できる資格
医科医療事務検定3級、調剤事務検定、介護事務検定、医療事務管理士(医科)、日本語ワープロ検定試験3級/文書デザイン検定試験3級/情報処理技能検定試験表計算3級(全て任意)
医療・介護事務OA科
訓練実施施設
ヒューマンアカデミー関内駅前教室
横浜市中区港町2ー9関内駅前第二ビル4階
訓練目標
医療・調剤・介護事務に関する各種請求事務、レセプト作成。医療OA,パソコンの応用操作を身に付ける。
訓練内容
医療事務、介護事務、調剤事務基礎、医療総合演習、ビジネスマナー、レセプト作成、医療・介護OA演習、医療接遇、ワード・エクセル演習。
医療・介護・調剤事務科
訓練実施施設
まなクル井土ヶ谷
横浜市南区井土ヶ谷下町216番地エクセルサンプラザ2階
訓練目標
医療事務・介護事務・調剤事務に関する診療報酬算定、医事コンピュータ操作、レセプトの点検など基本作業ができる。
訓練内容
医療事務・介護事務・調剤事務に関する基礎知識を身につけ、カルテ症例に基づく診療報酬算定、医事コンピュータ操作に関する知識及び技能・技術、レセプトの点検などに関する知識・技能を習得する。
訓練修了後に習得できる資格
医科医療事務管理士技能認定試験、介護事務管理士技能認定試験、調剤事務管理士技能認定試験、医療事務技能認定試験、医事コンピュータ能力技能検定試験(全て任意)
医療事務・医事PC・調剤科
訓練実施施設
ニチイ学館藤沢校
藤沢市南藤沢5-9朝日生命藤沢ビル6階
訓練目標
医療事務や調剤薬局事務に必要な専門的知識及び技能の習得を目指します。
訓練内容
【学科】・医療事務(医療保険制度、診療報酬点数算定、請求業務、問題演習、受験対策、医療文書について)・調剤薬局事務(薬の基礎知識、調剤報酬点数表)
【実技】医療事務(医事システムの理解、診療報酬明細書(作成・点検)・医事コンピュータ(診療入力、レセプト発行・点検)・調剤薬局事務(調剤報酬明細書(作成・点検)、調剤報酬請求)
訓練修了後に習得できる資格
メディカルクラーク(医科)、メディカルオペレータ、調剤報酬請求事務技能検定(いずれも任意受験、別途費用)
パソコンスキルも学べる医療・調剤事務スタッフ養成科
訓練実施施設
ノムラキャリアセンター平塚校
平塚市紅谷町11-14片野屋第一ビル5階
訓練目標
医院、薬局において医療事務の基本作業ができる。事務用ソフトウェアを用いて基本的なビジネス文書等が作成できる。
訓練内容
医療機関の外来受付窓口対応、診療報酬請求事務、調剤報酬請求事務、医療事務システム操作に関する知識及び技能・技術、事務作業に必要なPCスキルを習得する。
訓練修了後に習得できる資格
診療報酬請求事務能力認定試験、調剤事務管理士技能認定試験、医科医療事務管理士技能認定試験、MicrosoftOfficeSpecialist2019(Word/Excel)(全て任意)
訓練内容(例:柏木実業専門学校研修センター)
学科
医療事務基礎(医療保険、公費負担等制度概要)
医科医療事務応用(各診療科での点数算定方法)
調剤事務基礎(保険調剤薬、処方箋の基礎知識)
調剤事務応用(調剤報酬点数算定方法等)
介護事務(介護保険制度、介護報酬算定方法等)
歯科医療事務関連知識(歯科レセプトの知識等)
医療関連知識(医療・医学知識、接遇マナー等)
実技
医科医療事務演習(外来、入院レセプト作成)
調剤事務演習・介護事務演習(レセプト作成等)
検定対策演習(医療・調剤・介護事務検定対策)
医療事務コンピュータ(登録、会計、レセプト)
介護事務コンピュータ(介護保険給付管理システム実習、居宅・施設サービスのレセプト作成)
Word・Excel実習(文書作成・表作成)
診療報酬請求事務(医療事務・調剤事務)の仕事と資格
医療機関において、診療報酬を請求するための書類の作成を行ったり、窓口において、外来の受付、医療費の請求、入退院の手続などを行う。医療機関での具体的な業務は、診察が終わった患者のカルテを見て、診察の内容、検査の種類、薬の量などをコンピュータに入力して点数化し、患者が自己負担する金額を計算する。保険診療では疾病名に対応した治療、投薬や療養の基準に基づいてレセプト(診療報酬請求明細書)を作成し、その後、そのチェックを行う。
ほとんどの医療機関で、レセプトを用いた保険請求事務はコンピュータで処理される。入力に見落としや誤りがないかどうかなど、レセプトのチェックを慎重に行う。レセプトは、毎月の決められた期日までに、被保険者が国民健康保険に加入していれば国民健康保険団体連合会に、被用者保険の被保険者については社会保険診療報酬支払基金に提出する。また、窓口での具体的業務は、外来患者を受け付け、初診の患者は、健康保険証を預かり、診察券やカルテを作成する。診察が終った患者等の診察料の計算と会計、カルテの整理・保管を行う。入退院の手続を行うこともある。薬剤、備品及び資材の購入に関する事務手続きをする場合もある。
特に学歴や資格は必要とされないが、薬価点数や診療報酬点数の知識が必要
特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や通信教育などで薬価点数や診療報酬点数の換算方法、請求書の作成の仕方、カルテの見方などを勉強する場合が多い。診察料と投薬料の点数など簡単な計算から始めて経験を積み、次第にレントゲンや注射、検査、手術、入院料など複雑な点数計算をするようになる。経験を積み重ね、多くのケースをこなして仕事に習熟してゆく。
関連資格として民間の「診療報酬請求事務能力認定試験」、「医療事務技能審査試験」がある。書類に転記し点数を計算する反復作業のため、集中力を切らさず着実に仕事をこなせる粘り強さが求められる。また、見落としや間違いに気付く注意力が求められる。
神奈川県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
神奈川県の職業訓練は、横浜市を中心に、厚木・平塚・小田原などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
公共職業訓練(民間委託訓練「即戦力」)の募集
神奈川県の公共職業訓練である民間委託訓練「即戦力」では、7月生(5月前半募集)、9月生(7月前半募集)、11月生(9月前半募集)、1月生(11月前半募集)があります。申込み期間中に、各校の見学会もありますので、見学会にも参加しましょう。選考は募集月の下旬にあります。
求職者支援訓練(神奈川労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
神奈川県の求職者支援訓練では、訓練開始日が毎月20日前後になっています。2ヶ月ほど前から募集を開始し、申込み期間終了10日ほどで選考があります。申込み期間中に、各校の見学会もありますので、見学会にも参加しましょう。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
神奈川県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年12月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士、保育士、美容師、調理師、デジタル、商業実務等の募集があります。
神奈川県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】神奈川県・横浜の職業訓練では、県立の職業訓練校が2施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工・自動車整備など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。また、横浜市立の職業訓練校もあり、こちらでは介護・医療事務・WEBデザイン・プログラミングなどの時代の変化や社会情勢のニーズに対応した職業訓練を実施しています。
【委託職業訓練】また、神奈川県東部総合職業技術校二俣川支所では、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】介護士・保育士養成が多い2年間の長期高度人材育成訓練では、ホテルブライダル観光学科や国際ビジネス学科(貿易・航空ビジネスコース)などサービス・商業分野も充実しています。
【求職者支援訓練】参考までに、神奈川労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を開講しています。ただ、自治体規模の割には神奈川の「求職者支援訓練」は少なめです。