鳥取県では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター鳥取(鳥取県鳥取市若葉台南7丁目1番11号)で、「ものづくりCAD・CAM科」・「住宅リフォーム技術科」の実施があります。
鳥取県のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練
ものづくりCAD・CAM科
機械製図を理解し、2次元CADによる様々な機械図面の作成や3次元CADによるモデリングの知識と技能を習得します。普通旋盤やフライス盤を用いた加工、NC工作機械のプログラミングやCAMソフトの基本操作についての知識と技能を習得します。
住宅リフォーム技術科
木造住宅のリフォーム計画に必要な建築の基礎的な知識と、建築CADの基本操作から各種図面の作成方法などの技術を習得するとともに、3Dソフトを使用した建築シミュレーション技法の知識と技能を習得します。実際に一棟の小屋を建てながら、木造住宅の構造部材や内装・外装に関する一連の施工の流れを習得します。また、内装リフォームの施工に関する知識と技能を習得します。
ポリテクセンター鳥取(鳥取市若葉台南)
ポリテクセンター鳥取では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、ものづくり分野に関する専門的技能・知識を習得するための、6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
訓練カリキュラムは地域ニーズに即した内容で、就職に向けて総合力をアップすることができます。
ポリテクセンター鳥取(鳥取市)
住所:〒689-1112 鳥取県鳥取市若葉台南7丁目1番11号
TEL:0857-52-8781
URL: https://www3.jeed.go.jp/tottori/poly/
CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格
CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。
2次元CAD・3次元CAD
企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。
2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。
主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。
3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。
主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。
CADオペレーターの資格
CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。
建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。
オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。
Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。
CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。
鳥取県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
鳥取県の職業訓練は、東部(鳥取市)・中部(倉吉市)・西部(米子市)で開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(鳥取県立産業人材センター)が9ヶ月、1年、2年コースで4月入校(1月、2月、3月の募集)となり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
公共職業訓練(鳥取県立産業人材育成センターなど)の募集
鳥取県立産業人材育成センターでは、9ヶ月、1年、2年コースで4月入校(1月、2月、3月の募集)、となります。
鳥取県立産業人材育成センターには倉吉校と米子校があります。入校生は大半が新卒の10代から20代ですが、30代から50代の入校生も毎年数名程度います。新卒対象の募集は10月にあります。
公共職業訓練(ポリテクセンター鳥取)の募集
ポリテクセンター鳥取では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。
鳥取県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】鳥取県の職業訓練では、県立の職業訓練校が2施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが2施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】鳥取県立の職業訓練校である産業人材育成センターが、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科を実施しています。
【求職者支援訓練】鳥取労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。