静岡県でCADコース・CADオペレーター養成科の職業訓練をさがす

静岡県では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター静岡(静岡県静岡市駿河区登呂3-1-35)で、「CAD・NC加工科」・「機械設計製図科」・「リノベーションデザイン科」・「住環境コーディネート科」の実施があります。

静岡県のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練

CAD・NC加工科

機械加工(旋盤、フライス盤、NC旋盤、マシニングセンタなど)、機械製図、2次元CAD及び3次元CADに関する知識及び技能・技術を習得します。

機械設計製図科

2次元CAD、3次元CADを利用した機械製図及び設計手法、機械加工基本(旋盤・フライス盤など)の関連知識及び技能・技術を習得します。

リノベーションデザイン科

家屋のリノベーション実習を通じて木造住宅の構造や施工方法を学びます。また、CADソフトを使用して、住宅図面の作成も行います。住宅設計の基本から施工までを一貫して行うことで建築業界への幅広い就職を目指します。

住環境コーディネート科

座学では、建築の基本的知識から始まり、関連法規や住宅計画に必要な構造や住環境に関する知識の理解を深めます。提案時に必要なプレゼンスキルや、CADを使用した図面作成技術の習得した後、改修提案書を作成しプレゼンテーションを実施します。
実習では、内装改修技術の習得を目標に、既存内装の解体調査から始まり、電気配線施工などの設備関連工事などを体験します。また、部屋ごとに内装をコーディネートし、点灯式に向けた工程計画、作成した施工図や配線図を基に内装施工、電気配線施工を実施するため、実務に沿った流れで内装改修を習得することができます。

ポリテクセンター静岡(静岡市駿河区)

ポリテクセンター静岡では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、ものづくり分野に関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について、基礎から応用まで学ぶことができます。

住所:〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂3-1-35
TEL:054-285-7185
URL: https://www3.jeed.go.jp/shizuoka/poly/

CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格

CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。

2次元CAD・3次元CAD

企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。

2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。

主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。

3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。

主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。

CADオペレーターの資格

CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。

建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。

オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。

CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。

静岡県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

静岡県の職業訓練は、静岡市・浜松市を中心に、沼津・磐田などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(静岡県立浜松技術専門校浜松テクノカレッジ)では、1年コースは4月入校(7月・10月・12月・2月の募集)となり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター静岡)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(静岡県立浜松技術専門校浜松テクノカレッジ)の募集

静岡県立浜松技術専門校(浜松テクノカレッジ)では、1年コースは4月入校(7月・10月・12月・2月の募集)となります。

浜松テクノカレッジ4月入校生の第1期募集は7月募集で、以降、第2期(令和5年9月25日~11月10日)・第3期(令和5年12月4日~令和6年1月29日)・第4期(令和6年2月13日~3月4日)の募集は定員になり次第募集は打ち切られます。

清水技術専門校と沼津技術専門校は2021年4月に統合・高度化し、2年制の職業能力開発短期大学校「静岡県立工科短期大学校 静岡キャンパス・沼津キャンパス」となりました。4月入校は、推薦選抜の第1回(令和5年9月20日~10月4日)、推薦選抜・一般選抜の第2回(令和5年11月22日~12月6日)、一般選抜の第3回(令和6年1月18日~2月1日)と募集はありますが、推薦選抜(高校推薦・事業主推薦)が優先されます。

また、静岡県立工科短期大学校(沼津キャンパス)と静岡県立浜松技術専門校(浜松テクノカレッジ)では、離職者向けの3ヶ月から11ヶ月の短期コースがあります。

沼津キャンパス 電気工事科10か月(5月入校3月募集)、住宅リフォーム科6ヵ月(9月入校7月募集)のほか、溶接科6ヵ月は6・7・9・11・12・1・2・3月入校と毎月のように募集があります。

浜松テクノカレッジ 電気工事科11ヵ月(4月入校2月募集)、造園科6ヵ月(6月入校4月募集)のほか、機械加工溶接科3か月6ヵ月は、4・7・10・1月入校と3か月に1回募集があります。

公共職業訓練(ポリテクセンター静岡)の募集

ポリテクセンター静岡では、ポリテクセンター山口では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。

静岡県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】静岡県の職業訓練では、県立の職業訓練校が3施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。(令和3年4月より清水技術専門校と沼津技術専門校が、静岡県立工科短期大学校のし静岡キャンパスと沼津キャンパスになりました。これにより、離職者訓練から、高卒者などを対象とした学卒者訓練や高度な在職者訓練を重視した運営になります。)

【委託職業訓練】静岡県立工科短期大学校と浜松技術専門校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、総合ビジネス科と介護福祉養成科科を静岡市内で、公認会計士・税理士科を浜松市で実施しています。

【求職者支援訓練】静岡労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。