奈良県でCADコース・CADオペレーター養成科の職業訓練をさがす

奈良県では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター奈良(奈良県橿原市城殿町433)で、「住環境コーディネート科(住環境計画科)」・「CAD/NC技術科(テクニカルオペレーション科)」・「CADものづくりサポート科」の実施があります。

奈良県のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練

住環境コーディネート科(住環境計画科)

建築に不可欠な技能と関連知識を身に付け、企業から求められる専門知識と、技能・技術を身に付けることができます。座学では、建築の構造、法規、計画、耐震診断手法などの専門基礎知識の他、コンピュータによる書類やCAD図面の作成から、プレゼンテーション手法、ビジネスマナー等を習得します。
 また、施工実習ではインテリア施工実習、住宅設備施工に関して基本的な事項を習得します。

CAD/NC技術科(テクニカルオペレーション科)

NC旋盤、マシニングセンタの加工実習により機械加工に必要な知識、技能・技術と機械製図やCAD実習による機械図面の見方、描き方を習得し、機械加工及び機械設計に関する実践的技能・技術及び関連する知識を習得します。

CADものづくりサポート科

ものづくり分野で必要とされる図面を読む力・描く力を身に付け、2次元CAD・3次元CAD操作に必要とされる技能技術を習得します。
 また、製造業の原価計算と生産管理・品質管理業務を理解し、NC工作機械などによる加工作業のサポート業務ができる技能・技術及び関連知識を併せて習得します。

ポリテクセンター奈良(橿原市城殿町)

ポリテクセンター奈良では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に 関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について、基礎から応用まで学ぶことができます。

住所:〒634-0033 奈良県橿原市城殿町433
TEL:0744-22-5224
URL: https://www3.jeed.go.jp/nara/poly/

CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格

CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。

2次元CAD・3次元CAD

企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。

2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。

主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。

3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。

主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。

CADオペレーターの資格

CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。

建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。

オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。

CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。

奈良県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

奈良県の職業訓練は、奈良市・桜井市を中心に、大和高田・橿原・生駒・王寺などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(奈良県立高等技術専門校)では、1年・2年コースで4月入校(1月から3月の募集)となり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター奈良)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(奈良県立高等技術専門校など)の募集

奈良県立高等技術専門校などでは、1年・2年コースで4月入校(1月から3月の募集)なります。

第1回募集期間(1月募集)、第2回募集期間(2月募集)、第3回募集期間(3月募集)とありますが、定員に達した場合は、2回目以降は募集されないことがあります。

公共職業訓練(ポリテクセンター奈良)の募集

ポリテクセンター奈良では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。

奈良県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】奈良県の職業訓練では、県立の職業訓練校が1施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。

【委託職業訓練】奈良県産業観光雇用振興部雇用政策課が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科の他に、栄養士養成科や美容師養成科・言語聴覚士養成科を実施しています。

【求職者支援訓練】奈良労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。マンション管理士養成科も実施しています。