京都府でCADコース・CADオペレーター養成科の職業訓練をさがす

京都府では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター京都(京都府長岡京市友岡1丁目2番1号)で「CAD・CAMエンジニア科」や「CAD生産サービス科」の実施があります。

京都府のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練

CAD・CAMエンジニア科

製造業における“ものづくり”のあらゆる場面で活用される機械製図に関する知識や、2次元CAD、3次元CADのオペレーション技術を習得します。さらにはNC工作機械による機械加工技術、CAD/CAMを活用した機械加工技術についても習得できるカリキュラムになっています。

主に設計に関わる技能・技術の習得
CADシステムによるデータ作成法を学ぶと共に、2次元CADを活用して機械部品の部品図および組立図の作図ができ、また、設計ツールとして3次元CADを効果的に活用できる。

CAD生産サービス科

機械製図を理解し、設計補助業務のための2次元CAD、3次元CADによる図面編集や修正、製造業の原価計算と財務会計に関する実務を習得し、工場管理部門のサポート業務ができる知識・技能を習得します。

ポリテクセンター京都(長岡京市友岡)

ポリテクセンター京都では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に 関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について、基礎から応用まで学ぶことができます。

住所:〒617-0843 京都府長岡京市友岡1丁目2番1号
TEL:075-951-7391
URL: https://www3.jeed.go.jp/kyoto/poly/

CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格

CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。

2次元CAD・3次元CAD

企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。

2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。

主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。

3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。

主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。

CADオペレーターの資格

CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。

建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。

オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。

CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。

京都府の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

京都府の職業訓練は、京都市・福知山市を中心に、宇治・京丹後・舞鶴などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(京都府立高等技術専門校)では、4月入校(10月・1月・2月募集)の1年・2年コースとなり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター京都)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(京都府立京都高等技術専門校など)の募集

京都府立京都高等技術専門校などでは、4月入校(10月・1月・2月募集)の1年・2年コースとなります。

一次募集の期間は、10月で、選考は11月です。以下、二次募集(1月)、三次募集(2月)となりますが、定員を満たした場合、募集は打ち切りとなります。

京都府立京都高等技術専門校・京都府立陶工高等技術専門校・京都府立福知山高等技術専門校ともに同じ日程です。

公共職業訓練(ポリテクセンター京都)の募集

ポリテクセンター京都では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。

京都府の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】京都府の職業訓練では、県立の職業訓練校が3施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。(京都府立陶工高等技術専門校は、京都の伝統産業、京焼・清水焼の伝統的作陶技術を習得するために昭和21年(1946年)に創設された職業能力開発促進法に基づく、能力開発施設です。)

【委託職業訓練】京都府商工労働観光部京都高等技術専門校と福知山高等技術専門校(京都府北部)では、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護士・保育士養成科を中心に言語聴覚士養成科や、調理師養成科があります。

【求職者支援訓練】京都労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)も充実させており、ネイリスト育成科やフラワーデザインビジネス科など、サービス業分野での幅広い訓練も定期的に開講されています。