茨城県でCADコース・CADオペレーター養成科の職業訓練をさがす

茨城県では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター茨城(茨城県常総市水海道高野町591)で、「テクニカルオペレーション科(CAD/NCコース)」・「CAD・ものづくりサポート科」の実施があります。

茨城県のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練

テクニカルオペレーション科(CAD/NCコース)

機械製図に関するJIS規格への知識を深め、CADによる機械図面の作成に関する技能・知識を幅広く習得します。さらにNC工作機械の知識と操作、CAMの使い方を習得します。

CAD・ものづくりサポート科

CADによる機械図面の作成や3次元モデリングの技能・知識を習得します。
簿記を学び、工場・経理事務に必要な会計処理と生産管理や品質管理に関する基本的な技能・知識を習得します。

ポリテクセンター茨城(常総市水海道)

ポリテクセンター茨城では、求職者の方を対象として、就職に必要な技能と知識を習得するための技術系の公共職業訓練を無料(テキスト代等は自己負担)で実施しています。地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に関する技能と知識を習得するための6ヶ月または7ヶ月の公共職業訓練を行っています。 就職に必要な実践的技能と知識を基礎から学ぶことができます。

住所:〒303-0033 常総市水海道高野町591
TEL:0297-22-8845(求職者向け職業訓練)
URL: https://www3.jeed.go.jp/ibaraki/poly/

CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格

CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。

2次元CAD・3次元CAD

企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。

2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。

主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。

3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。

主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。

CADオペレーターの資格

CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。

建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。

オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。

CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。

茨城県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

茨城県の職業訓練は、県央(水戸市)・県南(土浦市)を中心に、県北(日立市)・県西(古河市・筑西市)・鹿行(鹿嶋市)などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(茨城県立産業技術専門学院)では、1年、2年コースで4月入校(7月・10月・11月・12月の募集)となり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター茨城)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(茨城県立産業技術専門学院など)の募集

茨城県立産業技術専門学院では、1年、2年コースで4月入校(7月・10月・11月・12月の募集)となります。推薦募集と一般募集があります。求職者向けに自己推薦募集もあります。

茨城県立産業技術専門学院は、水戸産業技術専門学院・日立産業技術専門学院・鹿島産業技術専門学院・土浦産業技術専門学院・筑西産業技術専門学院の5校です。

自己推薦入学者選考試験の募集が、7月から8月にかけて募集しています。その後、一般入学者選考試験A日程の募集が10月から始まります。

一般入学者選考試験は、A日程(10月)、B日程(11月)、C日程(12月)と予定されていますが、各日程で定員を満たした場合は、次の日程の募集の実施はありません。

公共職業訓練(ポリテクセンター茨城)の募集

ポリテクセンター茨城では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。

茨城県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】茨城県・水戸の職業訓練では、県立の職業訓練校が5施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。

【委託職業訓練】茨城県立の職業訓練校である産業技術専門学院の各校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、水戸・つくば地区で介護福祉科を実施し、水戸地域では他にブライダル科や情報メディア科などサービス分野も実施しています。

【求職者支援訓練】茨城労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。建築CAD・機械CADの開講が比較的多く、力を入れている分野のようです。