福井県でCADコース・CADオペレーター養成科の職業訓練をさがす

福井県では、CAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練は、ポリテクセンター福井(福井県越前市行松町25-10)で、「CAD・NC技術科(テクニカルオペレーション科)」・「CAD・機械科」・「CAD・ものづくりサポート科」の実施があります。

福井県のCAD製図コース・CADオペレーター養成科の職業訓練

CAD・NC技術科(テクニカルオペレーション科)

訓練前半3か月間を通じて、機械図面を「正しく読み」「正しく描く」ための規格(JIS)を学び、CADシステムを用いた機械図面作成のための技能・技術の習得を目指します。
訓練後半は、測定技術から始まり、切削加工の基本である汎用機械に関する基礎知識を学んだうえで、最終的にNCプログラムを用いたNC工作機械(コンピューターを使用して自動で加工を行う機械)の加工技術及び関連知識の習得を目指します。

CAD・機械科

CADによる機械製図、測定器の使用法、旋盤・フライス盤加工、NC工作機械(コンピューターを使用して自動で加工を行う機械)のプログラミング及び操作方法などの知識を習得します。

CAD・ものづくりサポート科

2次元・3次元CADシステムにより、機械図面の作成や3Dモデリングに関する知識と技能を習得します。
また、製造現場をサポートするためにパソコンスキルを活用した資料作成やデータ処理、そして、企業の経理業務に必要な会計処理に関する基本的な知識と技能を習得します。

ポリテクセンター福井(越前市行松町)

ポリテクセンター福井では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に 関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。

住所:〒915-0853 福井県越前市行松町25-10
TEL:0778-23-1010
URL: https://www3.jeed.go.jp/fukui/poly/

CAD設計・CADオペレーターの仕事と資格

CADとは、Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語です。広い意味としては、今まで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うこと、あるいはそのための支援ツールということになります。
実際の現場では、「紙に鉛筆で描いていた2次元の図面をコンピュータ内で作図する2次元CAD」、「木を削ったり粘土で造型していた3次元の立体をコンピュータ内でモデリングする3次元CAD」のように、作図やモデリングに使用するツール自体を指していることがほとんどです。

2次元CAD・3次元CAD

企業の現場では業務に合わせて様々なCADが利用されています。大きく分類すれば「2次元CAD」と「3次元CAD」になりますが、複数のCADを混在させている企業も多くあります。どのようなCADであっても、基本的な考え方や操作方法は似ていますので、どれかひとつのCADに精通すれば、他のCADの習得はそれほど難しくないでしょう。

2次元CAD
設計・製図ツールとしては「手描き図面」→「2次元CAD」→「3次元CAD」と移行して来ましたが、図面だけで十分に用が足りる業界では、まだまだ2次元CADが製図ツールとして使われています。手描きの製図作業をコンピュータに置き換えただけなので、習得はそれほど難しくありません。ただし、需要があるとはいえ、今では特別な技能ではありませんので、オペレータとしての付加価値は低くなりがちです。

主な2次元CADとしては、Auto CAD、Micro CADAM、Jw_cad、Vectorworksなど、その他有償から無償まで多数あります。

3次元CAD
自動車・家電・機械業界などの大手企業では、多くが3次元CADに移行しています。ただ、その利用実態には差があるようです。導入はしたものの、うまく使えていないという話を聞くこともあります。2次元CADに比べると、立体データを作成する操作コマンドが増えるので、習得しにくいというのも理由のひとつになっているようです。そのため、3次元CADで立体モデルを作成する作業(モデリング)を専任者に任せている企業も少なくありません。オペレータの需要は2次元CADよりも多く、技能も要求されるため、付加価値も少し高めになるようです。

主な3次元CADとしては、CATIA、Creo Parametric、NX、Solid Edge、SOLIDWORKSなど、その他有償から無償まで多数あります。

CADオペレーターの資格

CAD利用技術者試験
広く知られるCADの試験。2級と1級があります。トレース、建築、機会とそれぞれ試験が分かれていて試験を選ぶことができます。

建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面をCADを使って描く技量を測る試験であり、実践型の実技試験です。級は準1級・2級・3級・4級の4つです。

オートデスク認定資格プログラム
オートデスク社のAutoCAD/AutoCAD LTを利用し、主に製図業務に従事しているCADオペレーター(実務経験1年未満)を対象とした試験。基本的な知識と作図業務の能力が必要とされます。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験
Vectorworks販売元のエーアンドエー株式会社が主催し実施する操作技能認定試験。Vectorworksは建築設計、住宅、インテリア関連を強みとするCADソフトとして知られています。

CADトレース技能審査
平成29年度後期の試験をもって終了。

福井県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)

福井県の職業訓練は、嶺北(福井市)・嶺南(敦賀市)を中心に、武生・大野・鯖江・小浜などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)

ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(福井県立産業技術専門学院)では、1年コースで4月入校(10月・2月・3月の募集)、3〜6ヶ月の短期コースは訓練開始の2ヶ月から1ヶ月前ぐらいに募集があり、独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター福井)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。

公共職業訓練(福井県立産業技術専門学院など)の募集

福井県立産業技術専門学院では、1年コースで4月入校(10月・2月・3月の募集)となり、3〜6ヶ月の短期コースは訓練開始の2ヶ月から1ヶ月前ぐらいに募集があります。

また、福井県立産業技術専門学院の「総合職業科」とは、入校後2ヶ月間は幅広い分野の研修があり、3ヶ月目から製造系かサービス系を選択する総合コースです。

福井産業技術専門学院の4月入校は、1次募集(9月から10月)・2次募集(1月から2月)・3次募集(3月)で、
敦賀産業技術専門学院の4月入校は、1次募集(10月)・2次募集(2月から3月)・3次募集(3月)と若干違いはあります。

公共職業訓練(ポリテクセンター福井)の募集

ポリテクセンター福井では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。

福井県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)

【施設内職業訓練】福井県の職業訓練では、県立の職業訓練校が2施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。

【委託職業訓練】福井県立の職業訓練校である産業技術専門学院が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。ITスペシャリスト養成科や観光おもてなしビジネス科・海産物加工科・セカンドキャリアチャレンジ科など地域の求人需要にあった訓練を実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉科・情報処理技術科・自動車整備科・調理師科(1年)を実施しています。

【求職者支援訓練】福井労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。WEBクリエイター養成科やインテリアデザイン科などデザイン系の質の高いコースを実施しています。求職者支援訓練の情報は独立行政法人のページにあります。