愛知県の職業訓練は、名古屋市を中心に、豊橋・岡崎・刈谷・春日井・新城などでも一部開講しています。申し込みは住所地を管轄するハローワーク職業相談窓口ですが、通学ができるのであればどのエリアの訓練コースにも応募可能です。(県外のコースに応募することもできます。)
愛知県の職業訓練コース(募集時期と入校時期)
パソコン事務系(簿記・パソコン・WEBデザイン・プログラミング)・医療事務系・介護事務系・ネイル美容系など民間委託しているコースは、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
ものづくり系のコースは、県立の職業訓練校(愛知県立高等技術専門校)では、4月入校(10月前後・12月・1月の募集)と10月入校(7月前後の募集)のコースとなり、名古屋高等技術専門校窯業校は4月入校(1月前後の募集)のとなります。独立行政法人の職業訓練校(ポリテクセンター中部)が、2ヶ月前から募集が始まり、1ヶ月前に選考があります。
また、愛知県の長期高度人材育成コース(4月から2年間)は、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
公共職業訓練(愛知県立名古屋高等技術専門校など)の募集
愛知県立名古屋高等技術専門校などでは、4月入校(10月前後・12月・1月の募集)と10月入校(7月前後の募集)のコースとなります。名古屋高等技術専門校窯業校は4月入校(1月前後の募集)のみです。
東三河校(2年コース)の4月入校普通課程(34歳以下中卒程度)は第1回(9月中旬から10月中旬)・第2回(12月)の募集となり、名古屋校(1・2年コース)・岡崎校(2年コース)の4月入校普通課程(34歳以下高卒程度)は第1回(9月中旬から10月中旬)・第2回(1月)の募集となります。
1年・6ヶ月コースの4月入校短期課程(求職者・新卒者)の募集は、1月になります。
名古屋高等技術専門校の金属加工科とインテリア科、東三河高等技術専門校建築総合科の住宅インテリアコースと住宅エクステリアコース、岡崎高等技術専門校の3Dモデリング科の10月入校生の募集期間は、7月から8月で、選考日は9月です。
公共職業訓練(ポリテクセンター中部)の募集
ポリテクセンター中部(愛知県小牧市)では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、1ヶ月前ぐらいに選考があります。申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
愛知県の公共職業訓練である民間委託訓練では、2ヶ月ほど前から募集を開始し、応募者が定員に満たない場合は、翌月まで継続募集があります。申込み期間中に、各校の説明会もありますので、参加しましょう。
求職者支援訓練(愛知労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
愛知県の求職者支援訓練では、毎月25日前後に開講しています。募集は、前々月の下旬から前月下旬で、選考日は当月初旬、選考結果通知が当月中旬です。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
愛知県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士養成科・保育士養成科・言語聴覚士科・調理専攻科・自動車整備科の募集があります。
愛知県の職業訓練校(民間委託校と公立職業訓練校)
【施設内職業訓練】愛知県・名古屋の職業訓練では、県立の職業訓練校が4施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが2施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。( 愛知県立名古屋高等技術専門校窯業校は、陶磁器のまち瀬戸で、陶磁器の製造やデザインの技能及び関連する基礎的な知識を付与し、陶磁器産業の明日を担う人材を育成しています。また、ポリテクセンター名古屋港では、クレーン運転科と物流機械運転科といった港湾地域ならではの訓練科があります。)
【委託職業訓練】愛知県立の職業訓練校では、名古屋・岡崎・東三河と各地域で、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。ただ、県内の交通の便も良いので、名古屋で実施される訓練が大半になります。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練も名古屋高等技術専門校が、介護福祉士資格取得を目標にした「介護福祉士養成科」と保育士資格取得を目標にした「保育士養成科」の2科10コースを委託して実施しています。
【求職者支援訓練】愛知労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)も充実させており、主に名古屋市内でネイリスト養成科やWEBデザイナー科など、幅広い分野で定期的に開講され、通勤圏である岐阜や三重から通う受講生も受け入れています。
愛知県立高等技術専門校(名古屋・岡崎・窯業)
愛知県立高等技術専門校は、企業ニーズに応えた技能者の養成を目的として愛知県が設置・運営する職業能力開発施設です。
愛知県立名古屋高等技術専門校 窯業校は、職業能力開発促進法第16条に基づき愛知県が設置する職業能力開発施設で、 陶磁器の製造やデザインの技能及び関連する基礎的な知識を付与し、陶磁器産業の明日を担う人材を育成しています。
愛知県立名古屋高等技術専門校
愛知県名古屋市北区安井二丁目4番48号
TEL:052-917-6711
https://www.pref.aichi.jp/shugyo/koukyou/nagoya/index.html
愛知県立名古屋高等技術専門校 窯業校
愛知県瀬戸市南山口町538
TEL:0561-21-6666
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/yogyo-senmonko/
愛知県立岡崎高等技術専門校
愛知県岡崎市美合町字平端24番地
TEL:0564-51-0775
https://www.pref.aichi.jp/shugyo/koukyou/okazaki/index.html
ポリテクセンター中部(小牧市下末)
ポリテクセンター中部(愛知県)では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に関する専門的技能・知識を習得するための6か月~7か月の職業訓練を行っています。 求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について、基礎から応用まで学ぶことができます。
住所:〒485-0825 愛知県小牧市下末1636-2
TEL:0568-79-0511
URL: https://www3.jeed.go.jp/aichi/poly/
職業訓練と雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。